東京都美術館では、公募展発祥の地として、これまでの歴史を継承し発展させること、また芸術活動の活性化と鑑賞の体験を深める場という役割を担うため、公募団体と連携し開催する
「連携展」 を実施しています。
美術部門の 「連携展」 である 「公募団体ベストセレクション 美術 2015」 は、全国の美術公募団体の中から選抜した 27 団体による合同展覧会です。 美術家自身が集い、公募・展覧会の運営を行ってきた 「公募団体」 の伝統と歴史に触れながら、そこで生み出された新しい表現との出会いの場として 4 回目の開催を迎えました。 日本画、洋画などの絵画作品から、彫刻、工芸まで、公募団体の 「旬の作家」 による表現の競演をご覧ください。 |
会期: 2015年 5月4日(月・祝)〜5月27日(水) 展覧会は終了しました。 開室時間:午前9時30分から午後5時30分まで (金曜日は午後8時まで) *入室は閉館の30分前まで 休室日:5月18日(月) 会場:東京都美術館(上野公園) 公募展示室 ロビー階 第1、第2、ギャラリーA・B・C 主催:東京都美術館(公益社団法人東京都歴史文化財団) |
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「公募団体ベストセレクション 美術 2015」 開会式 & 報道内覧会 5/3 '2015 |
団体によって選ばれたベテランから中堅、若手のそれぞれ 「旬の作家」「一押しの作家」 を一堂に展示! |
【展覧会の構成】 ―プレスリリース、「公募団体ベストセレクション 美術 2015」 展図録より抜粋文章です― |
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本展は、第1回展以来の公募展活性化企画審査会の審査を経て選ばれた27公募美術団体による合同選抜展で、日本画、洋画、彫刻、工芸、水彩、版画の6部門から成っている。
出品作家は、昨年同様151人で、出品作品は、163点である。 出品者は、20代から80代の幅広い世代に及び、ジャンル(分野)によっては世代的に多少の偏りも見られる。 |
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作品出展の27団体と151人の作家 |
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1. 日本美術院 井手康人・三浦愛子・小島和夫・染谷香理・加藤裕子 2. 日展 吉田千恵・森 美樹・林 秀樹・谷野剛史・村山春菜・森野泰明・伊藤裕司・原 益夫・百貫俊夫・加藤令吉 ・木下五郎・武腰一憲・河野榮一・武田 司 3. 光風会 池山阿有・青蝠q夫・福田あさ子・中土居正記 4. 日本水彩画会 久保田勝巳・田代久美子・松永 弘・矢野鈴子 5. 二科会 横前秀幸・齋藤賢司・田浦哲也・山岡明日香・小田信夫・安田明長・林 一平 6. 国画会 江村正光・塩川敏・大森 啓・冨井綾子・前田政晴・米倉 泉・赤星啓介・三島樹一・林 宏・西村大喜 ・松ア 融・清水昌子・大木夏子 7. 春陽会 前田舜敏・松島治基・大石洋次郎・金谷ちぐさ・志野和男・杉藤万里子・いしだふみ 8. 白日会 池田良則・伊藤晴子・小木曽 誠・立花 博・上床利秋・中村優子・前芝武史 9. 独立美術協会 大津英敏・馬越陽子・花澤洋太・大泉佳広 10. 日本版画協会 菱田俊子・鈴木吐志哉・野嶋 革・鷲野佐知子 11. 東光会 磯崎俊光・前原喜好・平野行雄・古渡理行 12. 旺玄会 杉 僑二・小島房子・長森雅世 13. 新制作協会 山内秀臣・平田智香・沼本秀昭・豊澤めぐみ・加藤裕之・江村忠彦・森 史夫・田中 遵 14. 一水会 久保田辰男・佐藤道雄・山本 勇・久保慶議 15. 自由美術協会 田中秀樹・福田須美・古川邦彦・古田由美子・奥村拓郎・杉 英行 16. 美術文化協会 森中喬章・伊藤行子・竹内庸悦 17. 水彩連盟 森 治郎・酒井敦彦・尾中真理・宇美拓哉 18. 創元会 小川尊一・谷貝文恵・田中晶子 19. 行動美術協会 堀 研・土屋 豊・猪爪彦一・矢板晶一・山本麻矢・平野元起・田中栄作 20. 二紀会 高取克次・南口清二・吉岡正人・戸田麻子・伊勢信子・堤 一彦・江尻昭子 21. 日本彫刻会 村山 哲・阿部鉄太郎・野眞吾・鈴木紹陶武 22. 示現会 井上 武・錦織重治・小材啓治 23. 創画会 烏頭尾 精・重政啓治・野畑直子・雲丹亀利彦・程塚敏明 24. モダンアート協会 加藤勝久・甲谷 武・相馬 亮・峰岡 順・藤原哲朗・村松俊夫・稲田 明・富張広司 25. 一陽会 佐野儀雄・棚瀬修次・泉谷淑夫・藤田裕子・小林達也 26. 主体美術協会 山ア 弘・結城智子・森 慎司・小林宏至 27. 日洋会 天野富美男・沼田初江・磯部美代子・山本恭平 |
プレス内覧会の会場内風景と作品をご紹介します。画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。 |
・3 小島和夫 《メモリー '13》 2013年 紙本彩色 218 x 173cm 日本美術院 特待 1. 日本美術院 |
・左8 林 秀樹 《水辺の道》
2012年 紙本彩色 227 x 168cm 日展 会友 2. 日展 |
・22 福田あさ子 《瞬 く》
2012年 油彩、カンヴァス 130.3 x 162cm 光風会 評議員 3. 光風会 |
・24 久保田勝巳 《株 杉》
2014年 水彩、アクリル、木炭、紙 145.5 x 194cm 日本水彩画会 理事 4. 日本水彩画会 |
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・32 小田信夫 《山茶花》 2014年 楠 228 x 105 x 100cm 二科会 理事 5. 二科会 |
・右35 江村正光 《生成・位相 B》 2014年 油彩、カンヴァス 194 x 162cm 国画会 会員 6. 国画会 |
・53 大石洋次郎 《こわれたがんぐ》 2013年 油彩、カンヴァス 194 x 260.6cm 春陽会 会員 7. 春陽会 |
・62 伊藤晴子 《早春のひととき》 2014年 油彩、カンヴァス 162 x 130.3cm 白日会 常任委員、日展 会員 8. 白日会 |
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・左70 花澤洋太 《も り》
2015年 油彩、コラージュ、レリーフ状パネル 300 x 300 x 12cm 独立美術協会 会員 9. 独立美術協会 |
・右75 鈴木吐志哉 《鯨景-066 眉月への舟》 2014年 木版、和紙 91 x 121cm 日本版画協会 運営委員 10. 日本版画協会 |
・83 古渡理行 《追 憶》
2014年 油彩、カンヴァス 130.3 x 162.1cm 東光会 理事 11. 東光会 |
・84 杉 僑二 《春 光》
2015年 油彩、カンヴァス 130 x 162cm 旺玄会 理事、常任委員 12. 旺玄会 |
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・88 平田智香 《マリオネット達》 2014年 油彩、カンヴァス 194 x 372cm 新制作協会 会員 13. 新制作協会 |
・98 久保慶議 《或る風景》 2013年 テンペラ、アクリル、パネル 130.3 x 162.2cm 一水会 会友、研水会 委員 14. 一水会 |
・102 古田由美子 《時の門》 2015年 油彩、カンヴァス 162 x 262.6cm 自由美術協会 運営委員 15. 自由美術協会 |
・107 竹内庸悦 《最後の橋》 2014年 油彩、カンヴァス 162 x 262cm 美術文化協会 会員 16. 美術文化協会 |
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・右111 宇美拓哉 《メデューサの涙》 2011年 ミクストメディア、カンヴァス 162 x 130.5cm 水彩連盟 会員、久留米連合文化会 会員、福岡県美術協会 会員、西部水彩画協会 会員 17. 水彩連盟 |
・112 小川尊一 《東 雲》
2012年 油彩、カンヴァス 194 x 162cm 創元会 副理事長、日展 会員 18. 創元会 |
・117 猪爪彦一 《夜のトルソ》 2013年 油彩、カンヴァス 227 x 182cm 行動美術協会 会員、新潟市美術協会 理事、新潟県美術家連盟 理事、新潟県美術展覧会 運営委員 19. 行動美術協会 |
・124 吉岡正人 《通り過ぎる記憶》 2012年 テンペラ、油彩、石膏地カンヴァス 162 x 259cm 二紀会 委員 20. 二紀会 |
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・131 野眞吾 《空へ…》 2012年 石膏 200 x 60 x 60cm 日本彫刻会 無審査会員 21. 日本彫刻会 |
・135 小材啓治 《赤い馬のいる古墳》 2012年 油彩、アクリル、カンヴァス 162 x 194cm 示現会 会員、示現会 熊本支部長、日展 会友、熊本県美術協会 総務委員長 22. 示現会 |
・138 野畑直子 《聲》
2014年 紙本彩色 182 x 227.5cm 創画会 会員 23. 創画会 |
・141 加藤勝久 《白い影―旅路・U―》 2013年 油彩、パステル、カンヴァス 162 x 194cm モダンアート協会 会員、事務局補佐 24. モダンアート協会 |
・153 泉谷淑夫 《ENERGY》 2014年 油彩、カンヴァス 182 x 260cm 一陽会 運営委員 25. 一陽会 |
・左156 山ア 弘 《白い雲》 2014年 油彩、カンヴァス 194 x 194cm 主体美術協会 会員 26. 主体美術協会 |
・160 天野富美男 《青 年》 2015年 油彩、カンヴァス 194 x 162cm 日洋会 理事、日展 会員、ラ・イン会 代表、高砂市美術協会 会長 27. 日洋会 |
「公募団体ベストセレクション 美術 2015」展開催にあたって 真室佳武 (東京都美術館 館長) |
…公募団体展の発展にとって、様々な内的外的問題を克服していくことは欠かせない。 肝要なことは、一つには作家をはじめ関係者の意識改革であろう。
芸術の創造に関わる者にとって何が最も重要か、そしてそれを守り、育ててゆく、そのためにはどうするかということであろう。 作家は己の芸術を高める以外にない。 団体や周りの者はそのための環境を整える役割しか果たせないのではないか。 芸術創造はあくまで個人の営みにかかっているのだから。 公募展の目標とするところは、個人の芸術創造を促し、ひいては明日の日本文化の創造にあると云っても過言ではない。 そのためには人は努力を惜しまないし、支え合うことも厭わないのである。 本展もそのような未来を見据えた試みの一つなのである。 (「公募団体ベストセレクション 美術 2015」図録からの抜粋文章) |
お問合せ:03-3823-6921 |
参考資料:Press Release、「公募団体ベストセレクション美術 2015」図録他。 |
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